i-order

2001年、アイ・オーダーは岐阜県可児市で創業しました。

In 2001, i-order was founded in Kani City, Gifu Prefecture.

株式会社アイ・オーダー
代表取締役社長 吉川 誠

下呂温泉

CHAPTER 01

ECとの出会い

私が初めてEコマースに触れたのは「windows95」で、爆発的にパソコンの販売が伸びた1995年でした。

今でも鮮烈に覚えていますが、私が初めてEコマースを利用したのは、大阪鶴橋にある韓国食品のお店でした。
当時は、今となっては当たり前の「常時接続高速インターネット」ではなく、一般の電話回線を使っていたため、トップページを開くのに3分程かかった記憶があります。
そこで、ともに大阪出身の同僚と一緒に「キムチ」と「ケジャン」を購入したのが、Eコマースとの出会いでした。

その当時の私は、岐阜県飛騨地方の温泉ホテルに勤めていました。
山間部に住んでいたこともあり、普段なかなか食べられない物を、インターネットという便利なサービスを使ってすぐに手に入れ、食べられたことに、強く感動したことを覚えています。

下呂温泉

さらに遡り、私とパソコンとの出会いは1990年頃。ようやくノートパソコンが一般に流通し始めた頃に購入した「NEC 9801N」というノートパソコンでした。
当時はパソコンにハードディスクは内蔵されておらず、フロッピーディスクとフラッシュメモリーを組み合わせた物でした。(当時外付けのハードディスクはものすごく高価で、150メガ18万円もしていました。)
ソフトの起動はフロッピーディスクを使用して立ち上げることが多く、ワープロソフト「一太郎」の起動にも、インターネットと同じく3分程かかりました。

初めてパソコンを購入して自宅に持ち帰り、「一太郎」のロゴが画面に出てきたときは、本当に感動しました。
そのときの感動は、今でも鮮明に覚えています。

この2つの出会いが、現在のアイ・オーダーを立ち上げたきっかけになりました。

パソコン キーボード
ワイン

CHAPTER 02

楽天市場との出会い

仕事としてEコマースに関わるのは、アイ・オーダーを立ち上げる1年前の2000年でした。

当時(前職)、ホテルで勤務している時に、お付き合いのある酒屋さんから「楽天市場でワインを販売している。売上が芳しくないので手伝ってくれないか?」とご相談を受けたのが、楽天に関わるきっかけでした。
ホテルに在籍しながら、楽天市場に出店している「オーケストラワインショップ」様のショップ運営のお手伝いをすることになりました。

開始してすぐ、それまで最高70万円だった月間売上が100万円になり、その数ヶ月後には200万円を超えるまでになりました。
この時、楽天市場というマーケットに非常に可能性を感じ、Eコマースを事業の主軸としてアイ・オーダーを創業することを決めました。
そして、本腰を入れて店舗運営を続け、同店舗の2001年の12月の売上は、1000万円を突破するまでになりました。

ワイン

CHAPTER 03

i-orderの始動

2001年9月1日、岐阜県可児市で営業を開始しました。

当時はアパートの一室を仕事場にして、楽天市場の中でも制作会社を必要としてそうなショップを探しては、「楽天市場で商売繁盛」というタイトルのダイレクトメールを送り続けました。
創業時のメンバーは5人。出来るだけ費用をかけず、パソコンやプリンターは各自自前で持ち寄り、様々な経費節減をしていました。ただ一つ、「スキャナー」だけはどうしても購入する必要があったので、近くの家電量販店に向かいました。当時、すぐにお金がないという状況ではなかったのですが、まだ軌道にも載っていない状況を考え、14,000円と17,000円のスキャナーのどちらを買うかを1時間以上も悩見続けた結果、結局安い方を購入しました。

エアコンもないアパートの一室。暑さに耐えられず、仕事に集中ができないため、サマータイム制度を導入。早朝に出社・昼は中抜け・夜間に再出社のタイムスケジュールで、猛暑の中、DMを送り続ける日々でした。

名鉄電車

しかし、いくら送っても反応は無く、営業方法の変更を考えていたちょうどその時、朝の7時頃に初めて事務所の電話が鳴りました。
電話の主は、佐渡島にある海鮮のネットショップを運営している店長さんでした。仕事の依頼かと喜びましたが、「楽天店舗にこんな失礼なメールを送ってきて、いい根性だ!」という内容のクレームでした。そのまま、店長さんとは2時間近くも話すことになり、楽天市場の店長さんの思考・発想等が少し理解できた気がしました。最初はクレームで始まった電話でしたが、店長さんは最後に「今日は気持ちのいい朝になった!」と言って電話を切られました。
その後も毎日、DM営業を続けましたが、ほとんど反応無しでした。

そんな毎日を過ごしていたある日、仕事から帰ってニュースステーションを見ていると、まるで映画かと思う様な場面が映し出されました。同時多発テロで、ニューヨークのワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んで行くところです。
当時、仕事はまだ順調ではありませんでしたが、この映像を見た時、「こんなことが現実に起きるのなら、世の中どんなことも恐くない」と考えたのを覚えています。

外回り営業

しばらくは、知人のホームページやネットショップの制作依頼を受けつつ、同じ様な営業を続けているうち、数件のリアクションが得られるようになり、遂に最初のお客様に契約をいただくことができました。
今までは知人からの依頼ということもあり、しっかりと制作工程や契約書類の準備等をせずに請け負っていたので、初めてのお客様の対応には、非常に苦労しました。

同じ頃、DMだけでは限界があると思い、近隣の商店街等に営業に出かけることにしました。当時は楽天市場の知名度はまだまだ低く、先ず「楽天とは?」「インターネットとは?」から説明する必要がありました。
創業地である岐阜県近辺の商店街は、ほとんど歩きました。その甲斐あって、興味を持っていただける店舗様もちらほらと現れ、少しずつお客様が増えてゆきました。

外回り営業

CHAPTER 04

楽天ビジネスとの出会い

「楽天ビジネス」参入が、アイ・オーダーの成長のエンジンになりました。

飛び込み営業を続けていたある日、「楽天ビジネス」を名乗る勧誘の電話がかかってきました。
「そんなものに頼らなくても仕事があるから」と断り続けていましたが、本音は年会費の72,000円が、当時は非常にハードルが高く、参入に前向きにはなれませんでした。その後も、「楽天ビジネス」の営業マンはあきらめることなく、毎日電話をかけてきました。その営業担当者の熱意に負け、「楽天ビジネス」への参入を決めましたが、当時はあまり期待していませんでした。

ところが、この「楽天ビジネス」参入が、アイ・オーダーの成長のエンジンになりました。
それまでのお客様は、既存のお客様のご紹介か、近辺の商店街の店舗様のみでしたが、楽天ビジネスへの参入後、対象エリアが全国にに拡大しました。お客様の声を直接聞きたくて、採算度外視で全国各地へ出張を続けました。事務所の壁には大きな日本地図を貼り、各地のお客様が増える度に、地図上にシールを貼りました。北海道から受注があったときは、非常に興奮したのを覚えています。

同時期、狭くて暑かったあのアパートの一室から、近くのテナントビル「可児ビル」に転居し、事務所を構えました。初めてのオフィスは、区画整理のため、今はもうありませんが、創業地として今でも思い入れの深い場所です。

少しずつ全国各地のお客様が増えたこの年の年末に、楽天市場関連のセミナーが東京・渋谷で開催されると知り、東京に初出張しました。その東京出張で、以降、頻繁に訪問することになる「楽天株式会社」への初めての訪問を果たしました。いきなりアイ・オーダーとして訪問するのはお互いに不自然なので、オーケストラワインショップのスタッフとして、担当のECコンサルタントの方にアポイントメントを取りました。

当時の楽天は、中目黒駅・目黒駅から徒歩15~20分、裏通りの非常に不便なところに本社がありました。1階は全てお客様対応用のミーティングルームになっており、「卯月」「神無月」という名前で各部屋が分かれていたのを思い出します。

この時のECコンサルタントの方とのご縁で、その後、多数のECコンサルタント様・店舗様のご紹介をいただくことになりました。その当時の楽天ECコンサルタントは非常に情熱的で、店舗様以上に店舗のことを考えているようなスタッフがたくさんいたことを覚えています。

2003年春、横浜で楽天ECコンサルタントと待ち合わせした時、直感的に「ここで仕事がしたい」と思いました。思い立った日から横浜への移転までは僅か1カ月程しか掛かりませんでした。
横浜本社は2003年3月に桜木町で始め、2004年7月に常盤町へ移転、2013年2月に山下町に移転し、現在に至ります。

横浜公園

横浜に本社を移転後は、創業の地である可児支社を名古屋市に移転、2006年には沖縄支社を設立しました。

沖縄支社の設立に伴い、制作スタッフを増員し、事業を拡大していきました。その結果、2006年度には、楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー「ビジネス賞」を初めて受賞することができ、それから同表彰制度が終了する2015年まで8度の大賞をいただくことができました。初めて全員で参加した2006年度の受賞式は、達成感と感動にあふれていました。

受賞履歴楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー
受賞履歴楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー

CHAPTER 05

海外事業へのチャレンジ

2015年、次の大きな転換期到来。
海外事業展開に大きく舵を切りました。

それからは、有難いことにたくさんの注文に恵まれ、忙しい日々を過ごしていました。

一方、楽天市場は2008年頃からグローバル展開が加速。創業時からお付き合いのあった元ECコンサルタントの方々が、次々と海外事業へ配属・海外赴任されていく様子を目の当たりにし、海外進出への刺激を受けました。当時は、台湾、中国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、オーストリア等、各地に配属された楽天の方々からも、現地語でのホームページ制作の依頼を多数承りました。
台湾楽天の設立に伴い、アイ・オーダーも一つ目の海外法人「台湾愛歐達股份有限公司」を設立し、台湾を拠点とした海外事業を開始しました。

そして2015年、楽天市場で新しい取り組みとして「海外企業の出店誘致」が始まりました。これが次の大きな転換期となり、アイ・オーダーは海外事業展開に大きく舵を切ることにしました。

それまでのホームページ制作事業を大幅縮小し、外国人・外国語ができるスタッフの雇用やコールセンターの配置、各国での誘致セミナーへの参加等、海外事業へ大きくシフトチェンジしました。
時差・言語はもちろん、考え方や文化の違いには、大変苦労しましたし、今現在でもこの悩みは継続中です。しかし、マーケットを世界に拡げたことで、毎日の様に初めてのチャレンジがあり、驚きと刺激に溢れています。
創業時より「ECを始めるならアイ・オーダー」と、大手ショッピングモールや出店企業様に認知される様、経験と実績を積んできました。
次は「日本へ進出するならアイ・オーダー」と世界中で認知され、求められる存在となれる様、邁進しています。

アメリカ出張